sikaku-soldierのブログ

資格取得を趣味とする中年サラリーマンの記録

資格の世界の“仁義なき戦い”

国家が領土を、ヤ〇ザ組織が縄張りを死守する
ように、士業団体も、それぞれの独占業務を
守ろうとするのは、当然のことですね。


かつて、行政書士会が商業登記の開放を、規制
緩和の一環として要望した際には、司法書士会
が強硬に反対しました。


反対の主な理由は、行政書士の試験には
「商業登記法」が無い・・・
まあ、当然といえば当然ですが、行政書士側
の要望が認められることはありませんでした。


また、社労士への簡裁での代理権付与が検討
された時も、弁護士会が真っ向から反対しました。


社労士試験には、民法も民事訴訟法も入って
いないのに、訴訟など出来る訳がない・・
まあ、これもご尤もなご意見でして、
その後、はなしは立ち消えに。


また、年末調整をめぐる税理士と社労士との
争いや、簡裁上限となる140万円(過払い
金請求は1人あたりの総額とするか、1社
あたりの金額とするのか)の解釈をめぐる
弁護士と司法書士の争いなんかもあるようです。


人類皆兄弟ということで、いっそ国境なんて
なくしてしまえば良いというご意見もある
でしょうが、一方では、国境に高い壁を
作ろうとしている、どこぞの大統領もいます。


やっぱり、密入国(業際越え)みたいなことは
考えないで、国境(独占業務)はパスポートを
取得(資格試験合格)してから、堂々と通る
方が無難でしょうね。


幸いにも、わが国では職業選択の自由が憲法で
保障されていますので、訴訟をやりたければ
司法試験、登記をやりたければ司法書士試験に
合格さえすれば、誰でもパスポートは手に入れ
られます。(性別、年齢、出自は関係無し)


問題は、試験に合格できる能力、さらに付け加え
るならば金と時間があるかという点ですが、
こればっかりは、「がんばりましょう」としか
言えません。